私は2021年3月まで地元の福祉法人が運営するデイサービスに勤務していました。
勤務し始めた当時は派遣社員として勤務しており、老人保健施設や訪問介護などでの介護職経験年数約3年と新人としては比較的即戦力になるということで最初から入浴介助や排せつ介助、リハビリの助手など多くの業務を任されました。
途中で複数の派遣社員が就業したものの、そのほとんどが長くても3か月、最短で1日で退職するような状態でした。
そのため勤務していたデイサービスは慢性的な人手不足であり、9時から14時までの時短勤務であっても3か月ごとの契約を更新してもらえる状態でした。
しかし就業して約1年が経過した頃、コロナウイルス大流行に見舞われました。
その前後からそれまで別の業種で働いていたという新人職員が毎月少なくとも2~3名は増えていきました。
そのほとんどの職員がフルタイム勤務可能ということもあり、私は就業から1年3か月後に契約解除となりました。
当初は別の施設で再び派遣社員として勤務する予定でしたが、現場の責任者から勤務態度を評価されたこともあり本部から直接雇用として採用されることになりました。
しかしその条件は時給はその職場最低の950円程度、原則可能な限りフルタイムで働くことという厳しい条件を課されました。
その時は子どもたちはまだ2人とも小学生でしたが、まだ低学年の下の子どもだけでも地元の学童保育に入れようにも定員オーバーで入れることができず、夕方まで子ども2人で自宅で留守番をさせる状態でした。
しかしこの4月から上の子どもが中学生になり、学校や部活などで帰宅が遅くなることが予想されたことから学童保育利用なしでのフルタイム勤務が難しくなりました。
現場責任者は改めて施設運営側に働ける時だけ働けるように頼んでみたものの、本部側がNOを出したことからその施設では4月以降働くことが不可能になったため、毎年更新される雇用契約を結ぶことなく退職することにしました。
介護職はコロナ禍でも人手不足で困っているという情報を聞きますが、逆にデイサービスなど初心者でも働きやすいような職場では特に私の住む田舎では仕事自体がないということで転職組が殺到している状況です。
かといってこの状況でも人手不足で悩まされている入所施設や訪問介護はなおさら子どもを抱えて働くことは難しいことから、介護業界からは離れることにしました。
コロナが流行しなければ今でも比較的高時給の派遣社員として勤務できていたのではないかと今でも思っています。
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